サムガ雑感4

一夜明けて、まだまだサムガに脳内が支配されている。

タイラーが煙草を吸ってもいいかと問うシーンで「大丈夫、グラス使うから」と言ったタイラーに対して、男がすっごい『信じられない』みたいな顔するんだよね。自分が非喫煙者でも「むしろ好きなんだよね」って言った割りに。男がタイラーから離れたのってこういう理由なんじゃないかな、ってふと思った。
モラルの欠如というか、タイラーはどちらかというと野生的(とパンフで岡田さんが言っていた気がする)で、常識やモラルというよりは自分の勘や独自の価値観で生きている感じがして、それが男には理解出来なかったんじゃないかな。
かくいう私も非喫煙者なので、空き缶ならまだしもホテルの備品のグラスを灰皿替わりにしだしたら、その人の神経を疑うくらいに嫌だ。その後に処理するホテルの人の気持ちとか考えないのかなと思う。その1つの出来事だけでは離れないかもしれないけど、そういう事が積み重なれば、言うまでもない。男がタイラーの次にリンゼイを選んだのは、学問の面で秀でているとかそういう事も勿論だろうけど、几帳面さとか女性としてのモラルとかそういう面でもリンゼイがよく見えたんじゃないか。一方タイラーにしたら、男の例えとか「あなたの言ってること意味わかんなかった」んだし、男もタイラーに歩み寄ろうとしなかった。
前のエントリーでタイラーとの別れの原因は語られていない、って書いたけど語られてたね。タイラーは男の心が離れ始めてるのに気がついてた。「どこか遠くで、立派になろうとしてるんじゃないか、って」この『立派』っていう表現がまた。タイラーは男を頭がよくて学識もあってこんな所で自分と馬鹿な事をやってるような人間では無い、って思ってたのかな。それならとんだ買い被りだよタイラー。私はタイラーがいちばん男の本質を突いていたと思う。難しい言葉なんかわからなくても。一瞬真顔で「なんで私なの?私の事、どうしようと思ってた?」って聞いて男が固まったでしょ。あれすごいかっこよかった。絶対に期待はあって、それを隠して誰に言わなくても「自分自身が知ってしまうから」とフィアンセに誓いを立ててきた男。結局自らその誓いを破った(多分)くせに、次のリンゼイからも同じ行為をしようとし向けられたら「こんな事、信じられない!」って、おめーだよそれ!さっきのお前だかんな!!(しかも自分自身が知ってしまうからって同じ事まで言われて)2幕がタイラーで3幕がリンゼイってのがよく出来てるよね。結果的に同じ事をしようとしてるのに、男は全く違う態度を示すの。結局ここにも男自身の考えが無いというか、その場の立ち位置とか勢いとかそういうことだけで態度を決めてる感じ。「自分で決めるの得意じゃないか。」ほんとこれに尽きる。
 
あとついでに言うけど、シアトルの平凡な生まれ育った港町で暮らすサムに「あなたはあなたの平凡じゃない日常に戻るのかしら、どこでだかは知らないけど!」に「ニューヨーク、いまはブルックリンに住んでる」っていちいち言う男に、毎回「キーーーーッ!!やなやつーーーーー!!!!」ってなるわ私。それいちいち言う必要ある?足立区で共に生まれ育った高校時代の元彼が成功して、自分はそのまま足立区のしがない地元スーパーの嫁なのに、かたや自分をフった元彼は麻布の高級億ションでクリエイティブなお仕事についてるような感じでしょ?そりゃムカつくわ!なあサム!!(足立区をdisってる訳じゃないから…例えだから…)
 
あと、男は文学部の講師っていうのも語られてたね…なに見てるんだか。
まだまだ、脳内は膨大な台詞がぐーるぐる。
 

 

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