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鉈切り丸

舞台
鉈切り丸も無事に終幕して年内のV現場納めとなりました。
楽しかったなあ。何回行ったかは怖くて数えてないんだけど、剛くんと新感線っていう組み合わせが好き過ぎて、またあるかもしれないけどもう無いかもしれないと思ったら回数を重ねずにいられなかった。

お話はとてもわかりやすかった。剛くん演じる範頼が、片端者として生まれ母の愛に恵まれなかったそれまでの抑圧された人生に別れを告げ、『生まれた意味』を『記録する』ことに見出すため極悪非道に上へ上へ上り詰めようとする。『生』とか『母親』とかとても普遍的なテーマ。

範頼と同じ顔に痣を抱えた乙姫を、その母の北条政子が愛情深く包み込む様を見る範頼の後姿が切なくてねえ。範頼にも同じような母の愛があればこうはならなかった、勿論範頼の母、イトも。最初に巴が身ごもった時の喜び様を見ると、範頼は親子の無償の愛というものを感じたかったのだろうなと思う。持仏堂でイトが『鉈切り丸』の由来を語り始めたときの「嘘だ!俺を育ててくれた人は〜」の打ち消し方とか、自分はあんなに人を殺しているのに、母が生まれた自分を鉈で殺そうとしていたという事実は受け入れ難かった。まあそのあと妻もお腹の子も母も殺すんだけどね。剛くんがなにかの雑誌で「悪いだけじゃなくて、そうなった理由とかもちゃんと演じたい」みたいな事を言ってのがこれなんだなあと思って見ていた。
義経の「後の世の人は私のことをどう思うのですか。歴史は誰が語るのですか。」という台詞がすごく好きだった。義経の無念な叫びが響いた。範頼の言う通り「大切なのは記録だ記憶じゃない」「歴史は天下を獲った者が書き換える」のだし確かにその通りなんだけど、現代の研究では吾妻鏡の矛盾が指摘されてるようだし、千年近く経った日本では皆だいすき義経だし、うん、安心しろよって(なんなの)

とにかく最後の雨と水の中の殺陣が凄まじくて。もう初日に観た時の衝撃が凄かった。剛くんの舞台を観ると気迫とか表現の仕方とか、とにかくその才能に毎回空恐ろしくなるんだけど、今回の凄さったらなかったわ…なんだろう、あの打ちのめされる感じ。剛くん1人の気迫が対1000人以上のお客に勝ってるんだよね。毎回剛くんの舞台のクライマックス観てると恐ろしくなる。でも目が離せないどころか目を見開いてまばたきなんかするもんかと思って観てる。こわいすごい天才かすごいすごい天才かこわい…みたいな感じ。
今回は最後がそんな感じで壮絶に殺されて、こっちもうわああああみたいな気持ちになってるからカーテンコールの安心感が半端じゃない。麻美さん若村さん生瀬さん渡辺さん…もっともっと沢山の、もうこんな豪華メンバーある?ってくらい才能溢れた俳優さんたちがずらっと並んで、その真ん中がバッと割れて剛くんが後ろから走ってくる時の、私の「地球に生まれてよかったーーー!!!」って気分最高潮だから。または「剛くんが舞台に出会ってくれてよかったーーーーー!!!!」って叫び出したいテンション最高潮。また剛くんが居心地悪そうなのがすごい剛くんで。5分前まであんなにすんごい芝居してたのに、千秋楽で1人だけ一歩前に出て拍手に応えて両手挙げてお辞儀、みたいのがすごい居心地悪そうなの。剛くんが帰ってきたーってホッとする瞬間だった。

結局また剛くん語りになってきたところで、折角だから千秋楽のエンジェルごーくん残しとこ。お客につられて自分もちっちゃくパチパチしちゃうごーくんまじ天使。
「無事にこの日を迎えられて嬉しく思います。…えー、明日から12月になりますっ!寒くなってきたので、風邪などひかないように気をつけてください。…よいお年をっ!」

剛くんお疲れ様!!
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