物語のつづき

2014年7月15日(火)、いくらなんでもまさかそんなことある訳がないと信じて、祈ってきたことが現実になってしまった。

Sexy Zone、3人体制に。
 
この日、ジャニー喜多川社長が「Sexy Zone」を再編し新体制を敷くことを発表。これまで5人だった同グループは、佐藤、中島、菊池の3人を中心メンバーとした流動的なグループとして再出発する。既存メンバーの松島聡(16)、マリウス葉(14)は、それぞれ弟分ユニット「Sexy 松(Show)」「Sexy Boyz」に専念することになった。(7/16付スポーツ報知より抜粋)
 
報道各社によってリニューアル、専念、流動的、選抜、脱退ではない、ファミリーなど様々な単語が飛び交っているが、ただひとつ言える真実は『Sexy Zoneは5人では無くなる』、これだけである。
 
 
私はこの日、マスコミの囲み取材が行われたイベントの1部に参加した。聡マリがイベントに不在なのは事前告知されていたので何とも思わなかったが、新ユニット結成、それに伴うガムシャラ出演とSexy Zone本体のコンサートツアー神戸公演不参加という一連の流れで、1年前と比べて折角良くなりかけた状況がまた悪くなるのではないか、というそこはかとない不安を感じていた。ただ、それ以上に来週からコンサートという夏のはじまりのイベントだけに、単純に楽しみな気持ちが強かった。
 
イベントは1曲目『BAD BOYS』、振りレクチャーの後新曲『男 Never give up』披露の後にマスコミ囲み取材、その後カップリングの新曲を歌い、出口お見送りという流れ。
次のシングルが3人でリリースされるという話は、3人だけのステージの時には一切発表せず、囲み取材で記者の方から口火を切られた。メンバーからそんな発表をするのは酷すぎるから一応配慮されたんだろうけれど、「今回は3人での新曲なんですよね?」「そうなんです」というあっさりとした応答に会場がha!?????聞いてませんけど!???!!!状態。この時の会場ではあくまでも『今回は』3人で、という形が何度も強調されていた。色んな形を見せたい、聡マリもガムシャラに向けて目の色を変えて頑張っている、それぞれの場所で頑張ってまた5人になったときにまた可能性が広がる、などの言い回しだった。それでも何度か客席から上がる「えーー!?」という声に、風磨くんが「そうかなあ?いい事だと思いますよ?」と懸命に抑えようとする。(風磨くんはこの話題の最中にいちばん発言している印象で、いつもは中心になる勝利くんや健人さんをフォローしようとしたのかなと感じた) 
正直なところ「ついに来たか」という感じで、いつこうなってもおかしくはないような状況であったし、まあ今回のシングルだけって言ってるし…とのんびり構えていたところ、夜になりマスコミ各社の記事がネットにUPされると状況がどんどん悪くなっていく。『Sexy Zone 人数流動的に』『Sexy Zone リニューアル』『3人中心で再スタート』イベントで聞かされなかったことがどんどん明らかになる。どんどんどんどん情報が更新されて、朝起きて各社出揃った記事に目を通して出た感想はひとつだけ、「終わった…」だった。私の好きな5人のSexy Zoneは終わってしまった。

 

聡ちゃんが薔薇日々で言っていた「辛いこと」がこんな意味を持つなんて。辛いことはもう十分だったはずだ。いつからこんなことになったんだろう、あの時はまだ楽しかった、そんな考えても仕方の無いことを考えてしまう。

 

 
 
Twitterでフォロワーさんが『この騒動の一体何が問題だったのか、ファンは何に不満を持っているのか』という疑問を投げかけていて、確かにこの数日感情だけで「嫌だ」「終わりだ」と嘆いていたけれど、確かになにがそんなに嫌なのか考えていなかった。そして、咄嗟に出た答えはこれだった。

 

そうだ、私はあの夏のサマリーで3人でも9人でもなく5人のSexy Zoneの輝きに魅せられて、この5人がこの先長い時間を掛けて作って行く物語を見たいと思ったんだ。順風満帆じゃなくてもいい、例えば10年後にその物語を見返してこんなこともあったけどここまでやってきてよかったね、楽しかったね、って5人とファンが笑えるような話を私は期待していた。それをこんなところで、この先の長い物語を読むはずがたった3年弱で、突然他人の手で打ち切られた、そのことに私は悲しみ、混乱しているんだと思う。他人の手で、と言うのおかしいのは自分でもわかっている。本来の作者はジャニーさんであり続けるも辞めるも作者次第なのだけれど、今の私の気持ちとしては 『ジャニーさんはあくまで原作者(原案)であって、今の作者は主人公であるSexy Zoneの5人だったのに、連載3年経った頃に突然原作者が方向性に口を出してきてこれまでのストーリーをぐちゃぐちゃにした上に登場人物まで減らしたり増やしたりしていった』っていうのがしっくりくる。

よく「女性アイドルは寿命が短い」という言葉を耳にするけど、処女信仰とかそういうものの違いは勿論のこと、この『グループの物語を読む』感覚に性差があるのかなと思う。ジャニーズのファン(主に女性)はいくら自担にソロ活動が山ほどあってもグループでの活動が皆無だと喜ばない傾向にあるし、絆とか仲の良さとかそういう話を重要視する。女性アイドルのファン(主に男性)に知り合いがいないからよくわからないのだけど、そもそも1つのグループでどんどんメンバーが加入、卒業していったら、長い年月を掛けて変わっていく関係性(メンバー同士にしろ、メンバーとファンにしろ)とかが見えないし愛着が湧いた頃にはメンバー入れ替わっちゃってるし、そもそも全然別のお話になっちゃってるじゃん!と思う訳である。私がV6ファンなのでV6で言うと、私自身は健くんファンであるけれど結成して20年近くもその横にいる岡田くんを見ていると、今や岡田くんにも尋常ならざる愛着が沸く。なぜなら同じ『V6』という物語の主人公の1人だから。その『愛着』こそがアイドルもそのファンも長く定着する秘訣という気がするし、これはただの自分やその周辺の感覚だけど、ティーンの頃から愛着が長く続いたファンがアラサーになって『共に同じ物語を歩んできた』感覚になり、更に自分の稼いだ給料でお金を落とすようになるんだと思う。逆に女性アイドルは『今』にお金を落とさせることを重視しているというか、それを批判している訳ではなく、どちらかといえばグループより個人を推す感覚や、ある程度の年齢になると結婚出産したりするので仕方ないというか理にかなったシステムなのだと思う。要するに、『メンバー流動的』とか言ってるとその愛着が育たなくなって、長い目で見るとお金を落とすコンテンツに育たなくなるよ!って話。もういっちょ言うとこれも完全に感覚だけど、お金を落とす大人のファンは箱推しの傾向にあるから、いくら自担が可愛くても箱で推せないなら苦しくなっていくよ!ジャニーズ事務所におかれましては、ここらへんをよーく考えた上で売って行った方がいいと思う。

最後に、中居先輩のありがたい言葉で締めたいと思います。
「最初は木村とか俺とかガンガン前に出るじゃん。だってグループの名前売らなきゃいけないから。その間爆発するのを待ってるんだよ。そいつらが前に出てこれるとやっぱ強いよね。でもそれって10年とか掛かるんだよ。そこまでに解散しちゃうことだって十分ある、とにかく待てるかどうか。」(2013.4.18放送『ナカイの窓』)
 
 

 

 

 

 

 

 
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