読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

炎立つ

まずは3週間に及ぶ東京公演が終了。some girl(s)の初日に発表されてから早10ヶ月、まだまだ先と思っていたのに時はあっという間に過ぎ去る。あの時一緒に興奮していた子も降りてしまい、私はまた1人、劇場に通う。

初めての2番手、初めての時代劇、初めての実在する人物、初めての劇場、初めての地方巡業。全てが初めて。そして芸を極めた熟練の俳優達に囲まれることもまたあまり無かった経験。詳細が発表された時、素直に「こんな仕事待っていた!」と思った。別に今までのお芝居の仕事に大きな不満があった訳ではないし、いつどんな作品だって彼は全力で取り組んできた(ように感じる)。 それでもなんとなく、ジャニーズお抱えのグローブ座以外でお芝居をして欲しいなあと願っていたけれど、正直外部で主演を張れるほどの演技の凄みも集客力もないのはオタクがいちばんわかっている。『外部で主演を張れるほど』というのは、デビュー20年近く経ったジャニーズたるもの、主演以外を事務所が許すはずが無いと思っていたのである。そこにこの話が飛び込んできて、『ジャニーズたるもの』みたいな変なプライドを抱えていたのは他でも無い自分自身だったのだと知る。今年に入ってからのサバイバルにしろ明日スタートの昼ドラにしろ、本人や事務所は変なプライドに囚われず、まだまだ新しい経験を積もうとしていることが素直に嬉しかった。
観客席も今までにない感じで、マダム(というか平たく言うとおばあちゃん)が多く、前方のセンターブロックはおそらく愛之助勢で締められ、楽屋に挨拶に行こうとする人もすごい数。勿論男性も今までより断然多くいる。単純に健くん目当てでない人たちにお芝居を見てもらえる機会があるというだけでも、今までにない大きなチャンスなのだなあと身を持って感じた。


演出の内容についてはそんなに書くことはないのだけど、物部の巫女カサラの「幸いを受けるようにまた、災いも受けるしか無いのです」という台詞がいちばん心に残っている。確かに人間は良いことは喜んだり当然の顔したりしながら受け入れるけど、悪いことが降りかかってくると「なんで私ばかり」「私が何をした」と周りと自分を比べて恨めしい気持ちになる。幸いばかり受けられるような、そんなに都合のいい人生はないのだなあとぼんやり考えていた。私は今まで災いといえるほどの不幸せを受けたことがないからこれからの厄年が恐ろしいです、はい。


健くんは早くから愛之助さんに先生を紹介して頂いて所作のお稽古をしていたようで、当然ながら今までの現代劇となにもかも違っていて、特に立ち方歩き方は別人だった。胸を張って肩から肘に掛けてを開きめに立つと身体が大きく見えて、今までの見慣れた身体のラインと違う、イエヒラのものになる。それがカーテンコールで普通の歩き方に戻るのを見るのも好きだった。あと発声も今までと違って、初日はこのまま喉を潰すんではないかとヒヤヒヤしたけど、公演が進むに連れどんどん声が出るようになったから流石だなあと感心。アラハバキにぶっ飛ばされるシーンや死ぬ前に戦うシーンなど、相手がいないから全てをひとりでぶっ飛んだり転がったり側転したりw表現していて身体能力をここぞとばかりに発揮していて、普段のダンスがこういうところにも役立つなんて無駄なことは何も無いなあと感じた次第。

3日後には早くも愛知公演が始まるって結構過酷だけど健くんもオタクの皆さんも頑張って。
広告を非表示にする