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物語を読むのはもうやめた

Sexy Zone

Sexy Zoneが3人体制になることが発表されてから3ヶ月が経った。『男 never give up』の次の新曲『君にHITOMEBORE』の詳細が発表された今日、Sexy Zoneについて言及するのを最後にしたいと思う。


3ヶ月前、私はこんな記事を書いた。
もうこの時に「私の好きなSexy Zoneは終わった」と口にしていたにも関わらず、Twitterなどで何度もSexy Zoneについて話していたのは、やはり諦めきれなかったのだと思う。V6を生で見る活動がほとんど無かった2012年、私を安息させ、新たな道に導いてくれたのは間違いなくサマリーで薔薇籠に乗った5人だった。あんなに残酷なまでの刹那的な少年期の輝きを放つ彼等が何故こんなことにならなければならない、何故野に下り「男」を連呼するような通俗的な応援歌を3人で歌わなければならない、そんな事ばかり思っていた。次のシングルが出るまで耐えれば、何事も無かったかのように元の5人に戻るかもしれないと一縷の望みを持っていたことも確かだった。
しかし思えばこの3ヶ月前、言葉は悪いがクソつまらなかった何の思想もコンセプトもないコンサート、真意はどうあれ社会人としては理解に苦しむメンバーの言動、Sexy Zoneの『メインメンバー』という公式による表現の仕方、希望が見える事などひとつもなかった(勿論セクチャンとボトルガム発売は嬉しかったし買ったけど、ただのガス抜きだった)。

そして今回、『君にHITOMEBORE』の詳細とポニーキャニオンによる公式オンラインショップを見て今度こそ言葉を失ったし、今度こそSexy Zoneを諦めようと思う。
歌唱もしてなければジャケットにもいない、『メインメンバーではない』と断言された聡マリをクリアファイル特典とミュージックカードにだけ引っ張ってくる、こんなクズみたいなやり方をする大人がバックにいるアイドルを私は心から応援出来ない。結局はこれに尽きるのだと思う。

私はアイドルから夢をお金で買っている。日々の仕事で忙殺されくたくたに疲れても、「近々CDリリースとTV露出が控えているから頑張る」「週末はコンサートだからなんとか平日を乗り切る」という原動力をアイドルに与えられているから、その対価として喜んでお金を払う。勿論『この人を応援したい』という純粋な気持ちがあってこそだけど、気持ちだけじゃ経済活動として成り立たない。アイドルが動くことによって利益が生み出されなければ(もしくはこれから先利益が出ると思わせられなければ)、会社としては当然投資する価値の無い商品と判断される。そうなれば私の好きなアイドルは活動が減る=私の日々の働く原動力が無くなる=正しい方法でお金を使えば、好きなアイドルも活動をしてくれる、私も会社員として組織の中で働き社会から白い目で見られずに経済活動に従事出来る。結果win-winである(まあこれは私の論法だから、全ての人に当てはまるとは思わない)。
だから正直な所、今回の『君にHITOMEBORE』のエグいミュージックカード商法も問題無く5人で活動していたなら買っていたと思う。私が引っかかるのはただひとつ。このクズみたいなやり方をする大人がいる事によってCDがリリースされても喜べず、夢を与えられるどころか何かが発表される度にこちらが神経を擦り減らし疲弊する、いまのSexy Zoneに対価としてのお金を払う気にはならない。

お金お金とゲスいことを言ったけれど、大前提にアイドル及びその周辺スタッフとファンとの一定の信頼関係が築けなければアイドルとしては成り立たないと思っている。俳優やアーティストなどと違い、近くで接触する機会が多かったり、その人の歌や技能というよりはその人(アイドル)自身を目当てにしていることから、ファンも信頼を得なければ間近に見る機会は減らされるし、アイドル及びスタッフもファンの信頼を得なければ、ファンは離れて行くだけで長く愛されるグループには育たない。ファンは『自分の好きなアイドルがスタッフに愛されているか』という雰囲気を敏感に察知する生き物だ。自分の好きな対象が愛情を持って育てて貰えることは、そのアイドルを好きな自分も肯定されているように感じるのだと思う。その反対に、愛情を持たず会社の都合だけで動かされているように感じられれば言わずもがな、だ。事務所とファンの思惑が一致する事は無くても、溝はあったとしても、スタッフに愛情を掛けて貰えているかというのが結構大事だと20年近くのジャニオタ人生で私は感じた。今のSexy Zoneはどうだろうか。

決してメンバー個人が憎い訳ではない。帝劇でスパンコールの衣装を見に纏う健人さんは比喩じゃなく世界でいちばん輝いていると今でも思っているし、どんなときでも明るく素直に感情が出せる優しい最年長がいれば、下の子たちも安心して成長出来ると思う。風磨くんがメンバーとグループのことをとても愛してくれいて、キラキラ輝くSexy Zoneとはまた違う魅力がソロで出せるのも彼ならではだと思う。勝利くんは唯一無二、Sexy Zoneの0番は彼以外に考えられないし彼が諦めない限りグループはなんとかなるんじゃないかとも思う。ソロコンサートのセットリストも最高だったし、今後のグループコンサートは勝利くんを中心に考えたらいいんじゃないかと真剣に思ったくらいにファンが見たいものをちゃんとわかっている。聡ちゃんはどんな時でも明るさと思いやりを失わず、ダンスを初めとした今自分がやるべきことや伸ばすべきものをきちんと把握しているし(聡ちゃんについては今年初めに書きました。大人の決めたやり方 それが正解なの? - ねぼけまなこ)、マリウスは最年少でありながら精神的にいちばん大人で『諸行無常』の精神を持っているんじゃないかと思うし、ガムシャラでは美し過ぎてもはや恐れすら感じられた。こんなに魅力的な5人が揃っていながら離れて行くのは悲しい。
それでもあえて言おう。私の好きなSexy Zoneは終わったと。










ここから先は蛇足だし、結成20年と4年のグループを比べるのは意味の無い事で悪趣味だとわかっているけど書かせて欲しい。奇しくもV6とSexy Zone、私の好きな2グループが同時期に始めての試みとしてミュージックカードをリリースする事になった。

発表された時にはV6にもついにミュージックカード商法が…!と震えたものだが、蓋を開けると6人揃いのカードが1種類だけ。なんなら初回Aには全く同じものがCD+DVD+ミュージックカードとしてついている。この人たち売る気あるの…。対するSexy Zone。公式オンラインショップの『カートに入れる』ボタンが多過ぎて(その数40個!)特典のクリアファイルを集合までコンプリートする為にはCD+ミュージックカードを12枚買わなければならない、という所までしか理解出来なかった。
Sexy Zoneポニーキャニオンのオンラインショップからしか手に入らない事から、既存のファンの複数買いをターゲットにしていることがわかる。逆にV6は上にも書いたように初回Aを買えばミュージックカード単体を買う必要は無い。ジャニーズはiTunesYouTubeでの音楽配信が出来ないから気軽に自分たちの音楽を聞いて貰うにはどうしたらいいかという、単純な試みでミュージックカードという媒体を使ったと理解する。
ミュージックカードが普及するという事はますますこういう限られたファンに依存する売り方になっていくのだろう。上に書いた記事の内容と相反することになるが、お金が取れればそれでいいのか、オリコン1位が取れればそれでいいのか。そこに何の意味があるのか、暗澹たる思いでいる。