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アイドルとファンと楽曲は共に育っていく 〜V6新曲【by your side】は【Belive Your Smile】よりどのくらい大人になったのか〜

V6の新譜【Beautiful World】に収録されている2曲目【by your side】は、1999年3月発売のみんな大好き【Belive Your Smile】の大人版として作られたとのこと。ではどのくらい大人になったのか比べてみよう!*1

ちなみにBelive Your SmileはV6コンサートのド定番曲であり、この曲がないV6コンサートなど、勇気100%を歌わないJrコン、NOT ENOUGHがないジャニワみたいなものである。イントロの「君が描いた未来の中に〜」でメンバーもファンも手を上に挙げて前に振るのがお約束。



【Belive Your Smile】の大人版が新曲【by your side】

以下Belive Your Smileの歌詞は赤by your sideの歌詞は青で表示

まずby your sideがBelive Your Smileを意識して作られているのがわかりやすいどアタマの歌詞はこう

君が描いた未来の中に 僕は今映っているの?
変わらないその笑顔の中に 僕はいられるかな?

どちらも僕の主観で「君」に向けて歌詞が書かれている。


不安

ふたり見上げたあの日の空に 君は何を求めてるの?
不安なんて今は蹴散らしていこう

ふたり選んだ未来のために もう少し強くなるから

全てを受け止める 強さをくれたから
不安も強がりも 愛しさに変わって
僕らを照らしてる I'm always by your side

昔は「蹴散らしていこう」と若者らしく意気込んでいた不安や弱さも、今はありのまま受け止めて愛しさに変わっている。包容力のある大人になったらしい僕。


夢と未来

君が描いた未来の中に 僕は今映っているの?
遠い夢の中へ 歩いてゆこう どこまでも

ずっとふたりでいれたら そうさ涙も痛みも きっと半分にできる ここから始めよう 明日へ

初めて出逢った日のことを 昨日のように思い出すその足跡
物語は続く 夢見た数だけ
君が君でいられるその場所で 在り続けたい

前者は若者らしい熱さなのに対し、後者の方は過去も慈しんだ上で、未来を「物語は続く 夢見た数だけ」としている。大人版になってもこの先へ続く未来を感じさせるところがV6らしい。


曲から受ける印象

どちらも「僕」は「君」のことが好きで、そばにいたい、この先も一緒にいたいという気持ちは同じだけど、Belive Your Smileの方が若さゆえに若干一方的というか、by your sideと比べるとなんとなく押しが強い印象が残る。
by your sideは包容力を身に付けた大人同士が、「この先もパートナーと共に人生を歩みたい」と相手の良い面も悪い面も受け止めて慈しむ気持ちを持った暖かさを感じる。同じテーマで楽曲を作っても、17年経つとこんなに変わるのだから面白い。





アイドルとファンと楽曲は共に育っていく

楽曲が育つ過程を見るのが私はとても好きだ。CDを出して終わりではなく、むしろそこからがスタートだと思う。
コンサートで何度も歌い続けることによって新しい色がつく。同じ曲を毎年歌い続けても、全く同じということは1度としてない。歌割りや振り付けは同じでも演出で違いは出るし、若いグループなら踊りや魅せ方のスキルを測る目安にもなる。*2
歌う方も見る方も時が経って伝え方や受け止め方が変われば、また違った色が出るはずだし、逆にオマージュとして過去とリンクする演出をすればその頃に一瞬にしてタイムスリップすることも出来る。*3
だから私は様式美としての定番曲を愛しているし、毎回コンサートでやる曲は毎回楽しい。アンサーソングや今回のような現在のメンバーの年齢に合った続編が出るのも、こうやって歌詞の世界を紐解く楽しみが出来る。


どんなに最高な楽曲がリリースされても、その後歌われなければ、愛されなければ、育つことはない。
これからも過去の楽曲たちを愛し、この先出会う新しい楽曲たちでV6の未来を感じさせて欲しいと願っている。

*1:尚、タイトルの頭文字も両方b y sとなっている

*2:セクゾンのデビュー当時からコンサートで度々歌っている【If You Wanna Dance】が育って行き、Sexy Secondコンで【Ghost】との演出の流れを作った時には比喩ではなくセクゾンの時代が来たと思った

*3:V6 20周年コンサートの【orange】が10周年コンサートのオマージュとして最高の演出だった